2015/09/17

絶え間ない身体への意識

舞台前の稽古で
本番さながらの
集中力と緊張感を
自分で創り出します。



本番使用のくつ、ドレス、
舞台のはけを考え
舞台の大きさを思い
客席の一番後ろの席に
座って舞台を見る人を
想像し、自分を創ります。



緊張感は、ときに、
呼吸を乱し、普段絶対に
怠ることない意識すらも
意識に及ばぬほどに
あがってしまうこともあります。



そして、緊張感がとけ、

『あぁ、何で今はこんなにも
すべてが見えるのだ・・・』
と、衝撃を受けるまでに
視野が狭くなっていることに
気付くこともあります。



思うことは、やはり、
舞台と言うのは、
非日常でありながらも
日常の延長であることを
念頭に置かねばならない
ということです。



日常、どのように過ごしているのか
それが、表現されるのです。



日常で、いかに、
意識を持続しているか。


それは決して、脳だけではなく、
感性、心の部分も大切に
すること。



意識を持続することは、
常に糸をピンと張った状態で
そこに、心がなければ、
ただのキツさ、痛々しさにも
見えます。



何故、糸をピンと張るのか。
何故、意識を持続させるのか。



すべては、
私の歌を楽しみにしてくださる
観衆の心地よさのためです。



その心は、ぶれることがありません。


ぶれることのない心こそ、
絶え間ない意識となります。