2014/12/31

家族への感謝

先ほど、ある方からのメールで
家族が傍にいることへの
感謝を、心から感じました。




その方は、8ヶ月前に
最愛の夫を亡くしました。



私は、その訃報を受けて
言葉が見つからないながらも
メールを送りました。


その返事でした。

その方が、
私へ返事を書くのに、
8ヶ月を要したと、綴ってました。。



【『失ってからその大切なものの重さがわかる』


という、ありきたりな言葉に、
実感していた毎日だったと。】



ふと、私は、このメッセージを
深くとらえました。


読み逃さずに、何度も読み返し、
その言葉の、
言葉の重さを、感じようとしました。


『どうぞ、家族との時間を大切になさって』


そういう言葉で、締めくくられていましたが、


その方が言うからこそ、
ずっしりと受け取り、



家族への感謝を
この当たり前のような毎日の
かけがえのない、光の粒のような
美しい毎日を、

本当に、ありがとうと


家族に、伝えました。


2014年よ、本当にありがとう、
この気持ちを、忘れずに、
2015年、充実していこう。

 この記事を読んでくださった
皆様のご家族との時間が
笑顔でありますように^^



2014年よ、ありがとうございました。

今日、2014年、最後の日だったと
気付いたのは、ほんのついさっき。



友人から、ラインで

『日本はあと30分で新年!』

と、聞いて、驚きました。



そうか、今年ももう終わり
新年がやってくるのですね。



2014年の始まりは、

自分の歌から完全に離れ


沢山の方からの応援
支え、励まし、愛で


戻ってこれたというものでした笑






誰かに何かを求める幸せや
誰かのことでいっぱいになる思考や
誰かのご機嫌のための行動


相手のためと思いつつ
自分のためとなっていたり

自分のためと思いつつ
相手のためばかりを気にしてしまったり



そんな、あちこちへと
感覚を張り巡らした
一年間でした。


全部、いい経験、
必要な経験でした^^


2014年よ、ありがとう、
そんな気持ちでいっぱいです。



まだまだ、ひよひよのひよっこですが、
前を向いて、行きたいと思うのでありました。



2014/12/28

成功しない訳がない根拠

成功する人は、信じている。



自分を信じているし


更に、自分を信じているからこそ、
その自分をまた信じてくれる人々が集まる。



その信じてくれる人々のこともまた
自分のことのように信じている。




その根拠は、何だろう。


1パーセントの濁りもない、
成功すると信じること。。



何故かは、不明。


けれども、間違っていないと思う感覚。


それは、魂の願望、宇宙からのオーダー。



なんてことを、考えていた。



ノルマンディーのバカンスは、
のんびりとしながらも、

毎日、オペラの歌詞を体に入れている。


オペラのことを考えていると、
エネルギーが漲る。


友人が、プライベートで、私の歌を
インターネットにアップしてくれました。

でも、公開するのは、やめておくことにします。


納得いく演奏を届けたいから。


泣きそうになった演奏会、
それは、自分のために歌ったから。


私は、あなたのために歌うのですから。



大丈夫、信じています。



2014/12/25

感謝の日

今日から、パリを離れ
一週間ほど、家族でバカンス、
ノルマンディーの別荘に来ています。



主人の祖父を筆頭に
約40名の親戚が
集まる、このノエルの時期を


今年、4回目を迎えますが、
感謝と愛の、幸せなエネルギーを
満喫しています。




やはり、今年は、とても特別です。



理由はないのですが、
とにかく、大きな大きな
気付きが自分の中に起こり




すべてが、少しずつではありますが
変容しています。



ノエルは、分け合う日だと
去年聞いたことがありますが、


まさに、そう思います。



そして、主人の両親に
改めて、感謝を伝えました。


すると、両親が


『私たちも、自分の両親から
同じように愛を受けたからね』


と、言うことに、
心から、じんわりとなり、


私たちも、
息子たちへ沢山の愛を
与えていこうと、思いました。



分け合う、
受けたことを、与える、


愛の循環は、
人を、幸せにし、
そのエネルギーは、


世界を変えると思います。


皆様も、素敵なノエルを。


心からの愛をこめて。


2014/12/22

一年の計は元旦にあり


ふと、2015年はどんな一年になるだろうと
考えてみました。





きっと、今より、とても生きやすくなると
信じています。



もう、決めたことですが、


私は、頑張りませんし、
自分をよく見せようとか
そういうことも考えません。



この声と共に、
そして、家族と共に、


感謝と愛のエネルギーで
心地よく生きていくのです。





私は、こんなにも
暖かい気持ちが、
自分からあふれ出てくるような
私を、想像できないほど、



過去の私は
本当に、器の小さな、
(今も大きいわけでもないですが笑)
他人の視線ばかりを気にして
いるような自分でした。




そんな自分が嫌で、
一生懸命、悩んで
理由をさがして、
原因をさがして、


自分の周囲の環境のせいにして
なかなか抜け出せなかったのですが。




本当、自分の中に
応えはあるのですね。


そんな自分に、
私の環境は応えているだけであり、


自分を持つことが大切だと、
こうして、生きています。




そして、そこには
愛と感謝が溢れていました。



2015年がどんな一年になるかな、
と考えたかったのですが、


このまま、生きていきます。


皆様にも、
沢山の幸せが届きますように。


Joyeux Noël !!!



2014/12/21

演奏中に泣きたくなる衝動

土曜日、演奏会がありました。

私は、ロミオとジュリエットのオペラから


『Ah ! Je veux vivre』

邦題『私は夢に生きたい』


を歌いました。


このオペラは、フランスに来てから
学んだ作品で、今年の1月、
音楽院に戻ってきたときに
たまたま歌った曲でもありました。



バスティーユのことから復活して、
この歌を歌う運命。


歌の神様は、しっかりと見守ってくださっています。




Youtubeに友人があげてくれると言っていたので、
それが出来次第、更新がストップしている
フランス語のブログの方にアップしたいと思います。




歌っている間に、音楽に感動して
泣きそうになった演奏会は
初めてです。




それくらい、魂が揺さぶられる
素晴らしい演奏会でした。


もちろん、プロ視線からはまだまだでしょう。



それでも、今、
感じる歌を、歌い

自分が、泣きたくなる衝動に

しかも、それが本番中に起こったこと。



私には、一生忘れない
演奏会になりました。



2014/12/19

命の歌

Asami先生のブログを読みました。


真のプロフェッショナルとは



私の光とは


他でもない、私の声です。



声があったから、
私は、フランスにたどり着き
主人と出会い、息子たちが生まれ、

今、こうしてここに、います。





この声が、私の人生。




だから、この声と共に、
また、人生をすすめていけばいいのですね。




喉が熱い、今、歌える歌を。

生きている、命の歌を。





本当に、ありがとうござます。

2014/12/18

打撃からの復活

12月9日の夜のことでした。



バスティーユオペラ座の研修所から


『候補者多数につき、年齢制限を30歳から28歳とする』


というメールを受け取ったのは。




その時の打撃は、
今思えば、やはり相当なものでした。



ディレクターに聞いてもらう気満々で、
準備に惜しみない時間と労力を与えていたのですから、


それが、実ることも無く、
最初から無かった話しにされてしまったのは、

本当に大きな打撃でした。



けれども、私は、泣きも叫びもせずに、
どうにかして、ディレクターとコンタクトを取ろうと
一週間、走り回りました。


オペラ座に縁のある方々皆様に、
どうか、ディレクターに会わせて欲しいと
メールをし、電話をし、直接話しをしにいきました。


私は、どこかで、
これだけの人脈で、きっとどこからか繋がるだろうと
深刻にとらえることができなかったのですが、


ようやく、私には研修所への門は
閉ざされたのだと、理解し、



泣きました。
悔しくて、泣いたのは、本当に久しぶりでした。
憎く、不快に思ったのも久しぶりでした。


そして、元気がなくなったのも久しぶりでした。


手元の日記を読み返せば、
毎日のように、オペラ座について書いてあり、
それは、2014年の1月後半から始まっていました。


この日記は、私にとって魔法のようなもので、
書いたことは、ほとんど現実になってきたものでもあり、


この日記に書いたとしても、
叶わない夢もあるのだと、正直にへこみました。



本気だったのだからこそ、
凹むのは当たり前です。


と同時に、自分の実力の無さも、
痛感しました。



良いサインだと、思っていても、
次から次へと、落とされているようで、
過去のつらい記憶を思い出しました。



それでも、私は、
過去で、そのままとどまらなかった。
前を向いて、光を信じて進んできた。


その結果が、今、こうして、
CRRの音楽院で、歌を続けていること、
そして先月の舞台へと、繋がっています。







だからこそ、その繋がりを知っているからこそ、
悔しくて、憎くて、どうしようもない悲しみの中でも、


私は、前へと進むのです。

進みたいのです。


私は、そうなのです。


ありがたいことに、私には、
家族がいます。

主人からは、しっかりと支えてもらい、
息子たちからもまた、支えてもらっています。

心から癒されています。


私も、家族に感謝をこめて、
歌を続けていきたい。



誰も、その人の願望を奪うことはできない。

できるとしたら、その人自身。



私は、前へと進みます。

いつも、ありがとうございます。




きっかけは些細なことでも

めずらしく、昨日はお酒を飲みました。


レッスン前は飲まないようにしているのですが、
飲みたかったら飲んでみたら、


今日のレッスン前に
身体がまったく言う事をきかなくて焦りました笑



と言うわけで、私はやはり
お酒は控えめでやっていきます。




で、言うこと聞かない身体について、
色々ためしてみたものの、

思い込んでいる
良い条件の身体の使い方があって、
そこになかなかたどり着けないから、


『言うこときかない!』と
考えていましたが、



先生が一言


『歌う前に、身体をあけてないからでしょ!』


とおっしゃって、



『歌う前に、身体をあける??』

と、やってみましたら、
いつもの声が出ました。




つまり、いつも出来ていることが
できなくなっていたというよりは、


いつも何も気にせずとも
使っていた身体の開け方があったということに
気付きました。




良い状態は、一体どこの筋肉を使って
どんな呼吸をしていたのかということを

うまくいってるときは、気にしないものですが、


うまくいってないときに、
こうして、原因がわかると、
今度からはしっかりと
意識することが出来ます。




昨日、お酒を飲んだからこそ
発見した筋肉の使い方でした。




きっかけは些細なことでも、
こうして、ふさふさのぶどうのように
たっぷりの要素を含んで
戻ってくる瞬間は、



プライスレスですね。



2014/12/17

なりたい自分になる!

美しい身体と
大きな心と
繊細な音楽。




私は、そんな歌手であり続けたい。





私がひとたび歌うと、
鼻歌でも、歌うと、



主人が、子供たちが、
喜ぶその姿が嬉しいのです。




こんな幸せを、



本当にありがとうございます。



私は、幸福者です。



2014/12/16

行動あるのみ

先週、バスティーユから
『あなたは年齢オーバーで、残念ですが受けられません』
と、メールを受け取りました。




目が点になり、手が震えて
思考がストップしました。


一瞬の絶望感、という
ものすごい衝撃を受けました。


それだけ、バスティーユへの
オーディションに向けて準備をしていた
本気で真剣だったということです。



ですので、この時思ったのが、



『あぁ、つまりバスティーユじゃないのね』



ということ。


衝撃は強かったものの、
すぐに立ち直り、インターネットで
他の研修所を探し始めました。


そして、学校の友人たちからも、
沢山の情報と激励を受けて、
ある結論に。


コンクールを受ける。


そう思い、探し始めたところ、
一般的に33歳までが、年齢制限で
つまり、今しかないということでもあります。


以前の私だったら、
落ち込んで、歌から離れようとしていたと思いますが、


今回のことは、なんのその。


むしろ、視界が広がり、
『いいサインに違いない』
とすら、考えています。


考えているだけでなく、すでに
行動にうつしています。


やはり、行動あるのみです。



2014/12/12

意識の質

Asami先生の英語のブログを読んで
たちまちインスピレーションを感じました。



人間は、忘れる生き物、


でも、一度覚えたこと、経験したことは
身体に残っていて蘇らせることができる。



一度会った人のことを忘れないのと同じで


必ず、身体は覚えているのです。




忘れないために、習慣化する訳ですが
間違った習慣を習慣化していては
意味がありません。



間違っているかどうかは、

もし、必要ならば、その道のプロに
お金を払ってでもみてもらって、
正しい習慣を教えてもらうのが一番です。












私の場合ならば、歌、そして、
舞台に立つ際の、姿勢と歩き方です。



私は、これを、まだまだ自分で治せるほどの
意識力が伴っていません。


プロに聞き、その言葉を真摯に受け止め
自分の体にたたきこむことを習慣化し、


自分の意識に落とせたとき
揺ぎ無い自信を身につけることができるでしょう。


私は、歌の母音のチェックを
録音して、毎日聞いています。

そして、プロである先生やピアニストに
確認してもらい、改善してもらい
自分の体に叩き込んでいます。

そして、Asami先生のレッスンでは
正しい姿勢と歩き方を、みてもらっています。



忘れていても、必ず蘇らせることができますが、

正しさを継続するには、
定期的に、プロにみてもらうという直感を
見逃してはいけません。


意識の必要性は絶対ですが
その意識の質は、自分だけを信じるのは
危険なときもあります。


そんなインスピレーションを感じました。






2014/12/11

愛のエネルギー

一週間前に、ふと、頑張るということを辞めた私。



その時から、心が晴れ晴れとしていて
自然に、笑みがこぼれ、
自然と、幸せを感じ、
これを幸せと呼ばずして、何を幸せと呼ぼう、
そんな感覚に、毎日感謝しています。



そして、目標が明確であるのなら、
その幸せの上に、成り立っていくものであり、
つまり、それが、軸でもあります。



私の軸は、歌ですが、
家族の存在も、欠かせません。


私は毎日学校に通い、
主人、子供たちと会える時間と言うのは
限られています。


その家族が、どれだけ、軸を支えてくれているかは、
言葉では言い尽くせないほどの、大きなもので



愛のエネルギーを感じます。




歌も、家族も、もちろん、
山あり谷ありの、楽しいことばかりではなく、
問題があったり、事件があったりしますが、


それらは、
わたし自身が、幸せだと思えるこの愛に、
一体、何を学ぶべきなのだろう?


そんな風に、落ち着いて向き合っています。


愛する家族がいて、
歌で成功する私というビジョン
歌で成功するときは、
家族が心から笑顔でいてくれるというビジョン


すべてのことは、そこへ向けての出来事であるのだと
そう、思っています。




愛のエネルギーとは、無敵です。



2014/12/08

螺旋状に昇る

ここまできた、

まだまだ、ここから。

その次また、きた。

でも、まだまだここから。

その次へ、いく。




その繰り返しであり。
その過程はまるで
螺旋状にのびる階段のよう。


一段昇ると、
見えてくる景色。

でも、そこは、頂点ではなく
更に先がある。

望めば望んだ分の階段が上へと伸びる。



今日は、Asami先生のレッスンの日。

一週間前とは、違う自分がいて、
一週間の成長を、心から喜び認めてくれる先生がいらして、


それで、終わりじゃない^^


当たり前だけれども、
その先があって、
この成長に重ねて、その先がある。

螺旋状。


Asami先生もまた、私が成長したところから、
新しい課題を与えてくださいます。

その度に、新しい刺激で
新しい自分と出会う。

と言っても、まだまだ
やっと感覚が戻ってきた、という感じ。


それでも、嬉しいし、また
無となり、自分と向き合う。

音楽と重なる。


2014/12/07

新鮮に生きる

慣れは、怠慢の始まりだと、
だから、初心を常に忘れずに、
そのためにも、日々新鮮に
感動する心と身体を大事に。




これは、もう、何度も何度も
繰り返し言われた、恩師の言葉です。



そして、パリの冬5年目に思う
毎年違う冬に感動している自分に、
いつまでも、パリという街は
飽きることないと、


どこをどう見ても、いつも
新鮮な発見と
新鮮なエネルギーを
与えてくれる場所だと、


そう、改めて確信しています。



と言うのも、今の通う音楽院の
声楽科の生徒たちが、

なんとなく、怠慢化しているのを
感じてしまっているからです。


去年、合格したときの喜び、
ここからまた一歩始めようと

心新たに誓ったあの日が
慣れによって、うすれてきてしまっている
そう感じたのです。

わたし自身も、そのエネルギーに
完全にのまれ、一人ではどうすることも
できないほど、


血管の血がつまっているかのように

大変な空気が漂っています。


けれども、それを変えるのは、
他でもない、自分自身だけであり、


どんな最悪な状況であっても、
自分のスタイルを貫き、
音楽と向き合って、学校に行くこと、


それしかありません。


12月に入り、一気に寒くなったのと同時に、
私を含む、学校の人々が、
何かしらのトラブルを抱えているのが
目立ちます。


寒さに身体を縮めていることで、
マインドの力が下がるのだと
それも、大きく影響していると
思います。

いかなるときも、
マインドの力を下げる行動は
しっかりと自分でコントロールして
把握し、避けるほかありません。


それでもダメなときは、
そこから、何かを学べることだとも思います。


慣れに慣れずに、
いつまでも、新鮮な気持ちで。

そう、パリ五年目でも、毎年毎日毎回
感動する学校への道のり。


この感動する新鮮な心と
ここにこうして感動できる生活と
何があってもそこにある、歌。


余計なエネルギーを使わずに(頑張らずに)
必要なことへと、全エネルギーを注ぎ、

凛と、元気に歌います。





2014/12/05

頑張らない

昨夜は、奇跡が起きて、
バスティーユ・オペラへ、ボエームを見に行きました。


素敵な夜に、一人でうるうると感動しながら、
幕間にシャンパンと軽食を食べていたら、


何て美しい方でしょうと、見知らぬ方から声をかけられました。
私は、嬉しく、笑顔で、ありがとう、と伝え、

お化粧室へ行く間、
誰もが、私の足元をみながら、姿勢をみているような

そんな感覚に酔いしれていました。


きっと、オペラに感動している私が、
知らずに、何か放っていたのかもしれませんが、


オペラというのは、本当に奥が深いです。



そして、この時間を作るには、
家で子供たちを見てくれた主人あってのこと。


幕間に、『幸せよ、ありがとう』と
主人に伝えました。


とても良い気分で、帰宅してから、
毎日のストレッチと課題をこなし、


今朝もその余韻にひたりながら、
目が覚めました。


保育園に行く間にも、
保育園の先生方も、

何故こんなにも、皆優しく穏かなのだろうと
感動していました。


そして、保育園に子供を預けて、
帰宅し、ストレッチをしているときに、

ふと、『頑張らない』という言葉が
降りてきました。


美しく見せようだとか、
笑顔でなるべくいようだとか、
しっかり〇〇しようだとか、

それ、いらないな、って


突然思いました。


深いところで、人生と言うものを、
命のきらめきを感じたなら、


そして、その命が、意識していないところで
たくさんのたくさんの豊かさをあふれ出しているなら


人工的に何かをしようと

頑張ろうとしなくていいのです。


こう綴りながら、涙が出てきそうです。







感謝でいっぱいです。



2014/12/04

正しい道へ

今、とても幸せに満ち溢れています。



長い長い冬が終えて、春がやって来たように、
私は今、とても新鮮な心と共に、ブログを書いています。



先ほど、綴った記事の後、
主人に、調子が悪かったことを話したのですが、


主人から一言。


『悩むより行動』


その一言で、更に前向きになったのですが、

更に、主人は、

『仕事に自信があるなら、それでいい』

と、言いました。



あぁ、そうだ、その通りだと、

霧が晴れていくのが解りました。


そして、そこに、歌があることに幸せを
感謝を、感じました。


主人が傍にいて、話を聞いてくれて
本当に良かったと、

本当に、素敵なパートナーと共に
歩いていることにも感謝を感じます。



また、誰かが、私の幸せを願ってくれたようにも
感じます。



だから、私はいま、とても幸せです。
いつも、ありがとうございます。




あなたも、幸せでありますよう、
心から、そう、願います。


2014/12/03

大切なこと

ここ最近、自分の軸が少しぶれているように
感じていました。


私の軸は、歌ですが、
その軸がぶれているというよりも、


軸に何がくっついて厚みを増し、
強さを増して行ってるのかが、

少しずれていたのです。



そして、今日、直感で降りてきた
言葉があるのですが。



『すべて、相手のために』


そんな言葉でした。


そして、相手のために
まずは、自分をしっかりと見ること。



私の軸は、そこなのです。


その軸が少しでもぶれると、
必ずと言っていいほど、

試練が舞い降ります笑


その試練に向き合うと、
軸がぶれていることに
気付き、


大切なことを思い出す。


その繰り返しです。



何のために歌うのか、


相手が存在してこそのことです。


言葉よりも、深く、そう感じます。



2014/12/02

自然を感じる

12月に入り、それと同時に、パリにも
冬の寒さがやってきました。

11月までは、かなり温度も高く、
いつまでも、秋物のジャケットで良かったのですが、


本格的に寒くなり、私も冬物の厚手の
コートを引っ張り出して、朝夕歩いています。


そして、思うのが、
寒さに耐える体力の消耗が激しいこと。


11月までは何てこと無かった送り迎えが、
寒さにはこたえます。


自然界の命あるものが、
冬眠の時期に入るのですから、

こういう意味でも、身体を温めて、
ゆっくりと休養する時間が必要だと
真剣に思いました。


帽子とマフラー、手袋は必須です。


ここ、フランスのいいところは、
建物の中にさえ入ってしまえば、
軽めの洋服でも過ごせるくらいに
暖かいことです。


ガチガチにガードした防寒を
部屋に入って脱げば、ワンピースとハイヒール。


その分、外に出るときは、
意識を下げずに、冬の寒さと共に、
毎日歩いています。


2014/12/01

美の波動、一流の波動

待ちに待った、念願の、ハイヒールレッスンへと行ってきました。


先生はもちろん、Asami先生です。



素直に、感じたのは、Asami先生と言う女性は、
本物だなということです。



その傍に居るだけで、波動が伝わります。

美の波動、

一流の波動。


これは、感じる方にしかわからないと思いますが、


とても繊細で、どこをどう見ても、
美しく、凛とされているという女性を、


間近で見たときに感じる感覚です。



大御所女優に道で出会ったときにくる波動を
Asami先生もお持ちです。


その波動を感じながら、
11ヶ月ぶりのレッスンと言うことで、
自分の美しくない部分が際立って
ショックを受けましたが、、、


それでも、愛を与えてくださる先生のレッスンに
しっかりと応えたいと、心新たな気持ちです。


人生の節目、節目に、Asami先生が
いらっしゃってくださって、

私は、本当に幸せ者です。


1月の頭に、バスティーユ・オペラの
研修所オーデションがあります。


その時に、私は、
ハンデを背負いながら、
数百人と受けるその中で、輝きを、伝えなければ
いけない。


何よりも自分の声を響かせることが大事ですが、
何よりも、周りにのまれてはいけないのです。


それを、今日のレッスンで痛感いたしました。


何も、勝ち負けの問題ではありません。


しかし、真剣勝負。


私は、オーディションに受かります。





2014/11/30

自分のスタイル

最近、ほとんど、デニムを履かなくなりました。

以前は、デニムのすらりと見える自分の脚が好きで、
黒か、濃い青のデニムを好んで履いていたのに、


今では、ワンピースが一番好きなスタイルとなりました。


その日の気分で、デニムを履くも、
鏡の前に立ち、パっとしない感じが
ワンピースに替えた途端に

『そうそう、これこれ』

と感じるから不思議です。


そして、足元は、ハイヒール。

今の私の定番スタイルです。















学校のみんなからも、
『Sayuriはハイヒールとワンピース』


デニムや、ローヒールで行くと
『どうしたの??』
とさえ言われるほどです。


その言葉をありがたく受け取り、

自分が、好きだ、と思える
スタイルで、楽しんでいます。



2014/11/29

ラブ・シーン

主人は、日本のドラマが大好きで、
毎日欠かさず見ています。

私は、あまり興味がないので、
23時頃の就寝に向けて、
ストレッチをしたり、読書をしていますが、


今日は、突然、主人から、こういわれました。



『日本人で、キス・シーンの素晴らしい演技を初めて見たよ!』



主人に言わせると、
今まで数多くのドラマを見てきて、
ラブシーンやキスシーンには



嘘か、下手か、それしかない。


と思っていたそうです苦笑


けれども、初めて素敵なキスシーンを見て、
彼は感動したそうです。



私たち日本人は、愛の表現には非常にコンプレクスがあると思います。


それは、家族、各家庭での習慣から生じているのもであり、
何も、個人の問題ではありません。



フランスのように、両親が、家の中で
すれ違いざまにキスをし、愛を表現するのが
当たり前の家庭で育った者と


日本のように、ハグすらも、
あまりされない、家庭で育った者との


愛の表現が変わってくるのは、自然なことです。



主人はフランス人で、今でも、
彼の両親はとても仲良く、まるで恋人同士のようです。



その主人と私が、また家の中でとても仲良くしているのは、
子供たちにも、とてもいい影響になると信じています。

















愛を表現する、
それも、心からの愛を。


なんて素晴らしい本能だろうと
私は思います。


2014/11/28

職業筋肉

職業病と同じくして、


この職業にしてこの筋肉あり


という職業別に発達筋肉があります。



歌は、断然、横隔膜付近の筋肉で
まるでひとつ土管が通ってるかのような
身体になることがあげられますが、


私も、横隔膜付近は前からと横から、斜めから
どこから見ても、同じサイズに見えます。


更に思うのが、顔の筋肉のつきかたにも
歌特有の筋肉があると思います。



それが、ほほと上唇に現れているのです。



















ほほは、高くあがり、
上唇につながる筋肉と共に、
上唇の口角があがります。


ほほと、上唇は、
子音を発するときに使いますが、


そのとき、下あごは力がぬけている状態です。

下あごからのどへかけて、ゆるめた筋肉と、
上唇からほほにかけて、ひきあげる筋肉の
掛け合いが、大事です。
















私の顔も、これから変わっていきそうです。

正しく歌うこと

一時間半、みっちり歌ったとしても、
疲れないのは、正しい歌い方をしているからだと
そう、断言できます。


オペラで、三時間集中力を持続しながらも、
時間がたつにつれ、エネルギーが湧き出てくるのは、
正しい歌い方をしているからであり、


一流の歌手たちは、それを行っているのだと
断言できます。



正しく歌うことは、


やはり、母音を音価どおりに歌うことであり、
支えを一瞬たりともぬかず、歌うことです。


その領域にいくのには、
気の遠くなるよな努力が必要です。

が、それをやったからこそ、


正しく歌うことができるのです。


精進いたします。



2014/11/27

語学への美意識

フランスオペラを歌っていると、
痛感することがあります。


それが、フランス語の発音の難しさです。


長年フランスに住んでいる日本人でさえ、
なかなか綺麗なフランス語の発音には及ばないと


そう、言われるほど、難しいのです。


しかし、歌を歌う以上、
フランス語で、劇が出来るほどの
発音力が必要になります。


更に、フランスだけにはとどまらず、

イタリア、ドイツ、チェコ
ロシア、スペイン、ポルトガル、英語、などなど

全ての言葉を使い分ける発音力を求められるのです。


今は、フランスに暮らしているということもあり
フランス語を徹底的に学んでいますが、


同時に、イタリアの明るい響き、
英語の柔らかい響き
ドイツ語の溌剌とした響き
も、オーディションでは必要です。


歌い分けることができるように
日々、鍛錬あるのみです。


何よりも要となるのは、
母音だと思います。















どの言語でも、母音を空気に乗せて
歌えることが大事です。


母音を制すること、
それが語学の私なりの美意識です。

2014/11/26

毎日、お疲れ様です。

睡眠不足と言うのは、あってはならない状態だと
つくづく思います。



お昼に時間を見つけてシエスタをしたとしても、

充分な睡眠時間が取れていないというのは、
一日中、足を引っ張ります。



レッスン前や、セッションのある日の
前日となる夜は、かなり神経質になります。



音が鳴るものはサイレントモードにし、
主人にも、とにかく起こさないようにと頼みます。



子供たちも、万が一起きてきたとしても、
主人にまかせるか、本気で睡眠が必要だと
教えて、私の眠りを一切邪魔させないようにしています。


書いてて、少し笑ってしまいましたが、


寝ている途中で起こされることほど、
悲しいことはないと思っている性分もあり、

もう、仕方ありません。



毎日、ベッドにもぐりこみ、ふとんをかぶって
思いっきり全身を伸ばすときの幸福感が
大好きです。


毎日、『今日も真剣でした、お疲れ様ありがとう。』
と、笑顔で眠りに着くのが、私の習慣です。





















今日も、真剣でした。
エネルギーを使い果たし、
チャージいたします。


お疲れ様です、ありがとうございます。

共鳴すること

今日は、夜、主人に次男をまかせ、
今度の二月に四歳になる長男を連れて、
オペラ・ガラコンサートに行ってきました。


今夜のオペラ・ガラコンサートは、
普段共に勉強している学生のコンサートで、
音楽院が企画したものです。


客観的に舞台を拝見するとても良い機会なので、
学生のコンサートと言えども、本気で見ます。


息子も、おとなしく聞いてくれており、
すっかり、演奏会に集中し、
素敵な夜を過ごすことができました。


その中でも、曲それぞれの
エネルギー対演奏家のエネルギーについて
考えていました。



音楽は、芸術であり、計算尽くされた
美学の記がそれであり、

演奏する者もまた、芸術家であり、
計算尽くされた美学を表現しなければなりません。


今まで私は、それを、
音楽とのぶつかり合い、と思っていましたが、
そうではなく、

共鳴なのだ。

と思いました。


だからこそ、伴奏である、ピアニストを
尊敬し、楽譜を尊重し、作曲家を尊敬するのです。

舞台に立ったときに、それが成立している感覚があると
神がかりのオーラを纏い、魅惑的な世界へと導かれます。

そして、大切なのが、それらを超越して
客観的に呼吸と間が絶妙なバランスで操作できているとき、


『これぞ、美しい』

と圧倒されるのです。



私は、今まで、考えていたことよりも
はるかに視野が広がったように思い、
今後の歌に活かしていきたいと思いました。

出演者の皆様、ブラボー!

ありがとうございました!!


2014/11/24

時は金なり

私なりの解釈ですが、
時は金なりだと、実感しています。



それは何も、時間があれば仕事ができ、
だからお金を生み出すことが出来るという
言葉そのものの意味だけではなく、


普段、与えられた24時間の時間を
どのようにして生きるかで、
その時間が投資となり、未来を創っていくと思い、
それが、お金のエネルギーにも繋がっていると
そう思っています。



私たちは、時間を投資しています。


楽譜を見る時間、
身体を鍛える時間、
フランス語を身につける時間、
すべての行動は、時間を投資してのことです。



何も考えずに、ぼーっと
朝と夕方の息子たちの学校への送迎を
歩くのと、


姿勢や筋肉を意識して歩くのと


自分の将来が月とすっぽんの差ほどの
変化があることは、一目瞭然でわかる感覚です。


それが、自分の仕事に繋がることになり、
お金になるのです。


時は金なり、
このブログを読んでくださる方、
時間を割いて読んでくださり
ありがとうございます。




2014/11/23

思考は現実化する

私は、自分で手に入れたお金で、
買いたいものがひとつあります。

それは、Christian Louboutinのハイヒールです。





















赤がシンボルのこのハイヒールを
いつか、自分で購入し、そして、
自分の力で、レッスンに行きたい場所があります。

それが、以前のブログから読んでくださっている方ならば
どなたかは、すぐにお察しがつくと思います。


それには、自分の夢である、
自分の声で、成功し、
お金を手に入れる必要があり、

着々と一歩ずつ進んでいます。


そして、驚いたことに、主人から

『Sayuriの30歳の誕生日、ルブタンのハイヒールとかどう?』

と、今日、突然聞かれました。

どうしてそうなったのか経緯を聞くと、

節目の30歳であること、
ハイヒールを毎日履いていること、
そして、黒のハイヒールは、
随分前から履いていないこと、
そして、会社の同僚とたまたま
ルブタンの話しで盛り上がったこと


それらが重なって、
主人の口からそのような言葉が出たのです。


私は本当に驚いて、目頭がッカーっと
熱くなりました。

そして、早速、ルブタンの黒のハイヒールを
オンラインで眺めて、うっとりしているわけです。

まだ、手に入れていませんが、
ノエル前に、一度、試着しにいこうと思っています。


感謝と愛に生き、
ご褒美が、やってきそうです・・・


確固たる夢、自分の声で手に入れたお金は、
私に見合った分を、今いただいています。

それらを、また、自分を高めるために投資したいです。


素敵な人生に、乾杯です。

すべては愛

愛、と一言に言っても、
何と表現をつなげていいのか文にまとめることは
難しいのですが、

すべては、愛なのだな、と
実感しています。


私がこうして、ここに居ることが、
たくさんの愛によって成り立っているのです。


そしてまた、愛があるからこそ、
世界は循環し、成り立っているのです。


すべての愛の発信が、
めぐりめぐっているのが、
この地球であり、

どれが欠けても成り立たず、
絶妙なバランスで成り立っています。


何気ない、当たり前のようなことも、
愛を感じ、そして、有難いと思います。


感謝は愛になり、
愛は感謝になり、


暖かい世界に満ち溢れています。


いつも、ありがとう。

笑顔と幸せを、ありがとう。

すべての愛に、今、感謝しています。


2014/11/21

素晴らしい人とのつながり

La Passion de Simoneのディレクター件、
指揮者のClémentから、オペラ・コミックの
専属ピアニスト、Marineを紹介されて、

早二週間が経ち、今日は二回目の
セッションの日でした。

そして、彼女から、
バスティーユ・オペラ劇場の専属ピアニスト
二人を紹介してもいい、と言われ、

『では、その時が来たら、是非』と、
その場で話しは終わったものの、

Marineに、二週間後にもう一度セッションを
頼もうとしたら、


『よければ、来週でもいいのよ』と、
熱いエールをいただきました。

そして、迷ったものの、嬉しいサインだと受け取り、
一週間後に早くも三回目のセッションが決まりました。


本当に、少しずつですが、変わっていってます。


何よりも、自分の夢に近づいているように変化しているのが、
本当に、嬉しいです。

やはり、与えられたことを、しっかりとまずは
こなしていくことが、大事です。

やりたいことというのは、やるべきことをやってから
ついてくる、ご褒美みたいなものでしょうか。

やりたいことがあるならば、
コツコツと地道で地味だとしても、
表に出ない、裏だとしても、

高層ビルが深く掘らなければ建たないその
見えない地下の支えのように、

白鳥の優雅な姿とは間逆の水面下の足捌きのように


見えないところこそ、大事にしていくこが大切ですね。

間違っていないと、改めて思いました。












 

ClémentとMarineに感謝です。

頑張ります。 

2014/11/20

Les mamelles de Tirésias



次のオペラ作品は、
プーランク作曲の『ティレジアスの乳房』です。
















これは、声の響きや、音程の正確さ、
演技などのテクニックの上にある、


言葉遊び、発語感のセンスが必要になる作品です。

まず、楽譜なしで、歌詞がペラペラと言え、
更に、それについて、笑えるようなところで、
初めて、歌になるような、難しい歌です。


もちろん、他のオペラ作品も、歌詞ありきですし、
音なしで、歌詞を話せることというのは、大前提ですが、

それでも、このプーランクの作品には、
非常に、言葉が大事であるということです。


また、ひとつ、大きな課題で、わくわくしています。


この作品を、ぺらぺらと話して笑っている私が
想像できます。


この作品の発表会は、
来年2月7日と3月19日です。

主役のテレーズ役、本当に楽しみです。





2014/11/19

フランス語のブログ

今回、舞台で沢山のフランス人と関わり、
すっかりフランス語脳に変換したというのに、

こうして、日本語のブログを書いているばかり
日本語で家族と話してばかりいては、

せっかくの成長が止まってしまうと思ったので、
これをいい機会に、フランス語のブログも
書いていこうと思います。

その日その日に耳についた言葉、
あるいは、友人や先生との会話などを
フランス語のみで書いていきます。

オペラや音楽用語も出てくると思います。
お役に立てるかわかりませんが、
少しずつ進めていきます。

J'ai entendu quelque chose


リラックスという鍵

歌を歌うのには、
支えが必要ですが、
その支えを要に、自由な遊び空間も必要です。

それが、リラックス。

歌う曲に圧倒されて、
呼吸が廻らず、のどに力が入って
声を押し出そうとしては、
リラックスとは程遠い。

呼吸をまわすこと。

それには、しっかりと立つ事、
重心を感じること。


呼吸は、大地から流れてくるように
吸って、吐く。

吐くときに、背中から流れるように
リラックスして空気を出すと、
力が抜けます。

















歌を歌い始める前に、リラックスした状態をつくるのに、
私は一時間ほど、準備が必要です。

身体全身のストレッチと、
筋肉を目覚めさせる運動と
上半身の空気の流れを感じる運動を行います。


譜読みの段階では、
ついつい、音に走りがちですが、
しっかりと呼吸とフレーズを感じると、
喉に負担もかかりません。

力を抜いてリラックス。
どの歌手も、目指している課題だと思います。

私もまだまだ改善の余地ありです。
日々研究です。


Sayuri



2014/11/18

変容していく

去年の11月は日本での演奏会に参加していました。

そのとき、今年の11月に何をしているかというのは、
考えていませんでしたが、舞台と関わっていたいと
強く感じていたのは言うまでもありません。

一昨年の11月は、二人目を妊娠していました。
そのとき、日本で演奏会をするとは考えていませんでしたが、
出産後の身体作りの準備を既に考えていました。

その前の11月は、日本でコンクールを受けようと
帰国していたのですが、まさかの棄権までいく
大風邪をひき、むなしく日本滞在が終わりました。

その前の11月は、結婚式をあげていました。

その時その時に、一生懸命だった自分を思い出します。

そして、その時が、ずっと続くわけではないことを
良い意味でも悪い意味でも、受け入れて、
ベストを尽くしてきました。


私ができることは、限られています。


でも、ひとたび、行動をおこせば、
必ず、何かしら還って来ます。


私は、変わろうと行動しているのではなく、
変わっていく様を楽しみながら行動しています。


それには、直感が冴えていることが良いと思いますが、
それすらも、委ねています。

くるときは、くる。

その時を逃さない。

と言っても、決して躍起になるのではなく。


日々の努力とは、習慣の継続とは、
秘めた力をもっています。









だから、できることを、やっていくのみです。


Sayuri

2014/11/17

日々の意識のありかた

緊張がピークに達する本番前、
いつも心に唱える言葉があります。

『平常心、平常心、平常心』


では、平常心とは一体どういう状態なのでしょうか?

私が考えているのは、
平常心とは、日常の意識していないレベルの
何ともリラックスした状態だと思います。

意識していないリラックスした状態と言うのは、
何も、ボーっとしているというだけではなく、

心と身体が健康であり、
バランスよく落ち着いている状態のことです。


つまり、本番が始まったとしても
落ち着いた状態を保てること。

これを大事にしています。


そのために、日常をどのように過ごすかというのは
おのずと、大切になってきます。


自分を磨くことは大前提ですが、
思考の状態や、感覚、感情を
いかに、クリアにしておけるか。

自分は、何のために、意識を高く保ち続けているのか、

ということを、明確にしていくことが
本当に大事です。

ひとつの大きな目的のために
小さな目的が溢れんばかりに出てきます。

それを、コツコツと丁寧にこなしていくこと、
感謝をし、自分の豊かさに変えていくことで、

少しずつ駒を進めていくのです。

健康でリラックスした状態が、日常において
意識していないレベルまでに達していれば達しているほど、

舞台における平常心で臨む表現も
自然な形であらわれると思います。











日々、精進です。
すべては、大きな目的のために。



2014/11/16

La Passion de Simoneを終えて

新しいブログに来てくださった皆様、
ありがとうございます。

こんにちは、オペラ歌手のSayuriです。

2014年11月14日に、
パリから電車で三時間半と離れた
Clermont-Ferrandという街にある、
Jean-Cocteau劇場での本番を終えました。

演目は、オラトリオ
『La Passion de Simone』
で、一時間の演奏に演出が加わり、
オペラのように、演技をしながら
歌うという本番でした。


私は、演技が大好きで、
歌うのも好きなので、自然とオペラの道を
歩いてきましたが、
一時間、どこにもはけることなく、
舞台の上で演技を続けるというのは、

想像していた以上に体力を消耗しました。

終演後は、頭痛と筋肉痛で、満身創痍。

しかし、そのときの達成感の快感は、
あまりにも幸せな瞬間です。


この瞬間のために、日々、不安と戦い続けてきたと思います。


本番を迎える前の、舞台袖での
武者震いと、緊張感も大好きですが、

舞台にひとたび、出て、
観衆を前に、エネルギーが一気に解放されるときも
好きです。

その時は、もう何も考えず、
空気と溶け合って、舞台に立ちます。

そして、静かに暗転する瞬間、

沈黙。

ほどなく、どこからともなく
拍手が静かに鳴り出す瞬間も
好きです。

そして、舞台袖での共演者とのハグ、
スタッフからのブラボーと言う喝采も

何もかもが好きで、
今までの、本番を迎える前までに
感じ、拭いきることはできない不安は、

一気に、この瞬間のためだったのだと
解決します。

楽譜を、どんなに頭に入れても入れても
不安で、ギリギリまで、音楽と向き合い
それでも、不安で不安で不安で。


あの不安があるからこそ、努力をやめずにいられますが、
努力しても何も見えない暗闇の中を歩いているようで、
本当に怖かったです。


無事に、成功に終わることが出来て
思うのは、見えない不安も、見えない努力も、

真剣だからこそ、成り立つものだと思います。

La Passion de Simoneに参加できて
本当に良かったです。

指揮者も演出家も私を心から愛してくれました。
素敵な共演者に恵まれて、私は本当に幸せ者です。


そして、この成功の陰にある最も支えてくれた
家族、とりわけ主人に、心から感謝をこめて。

ありがとうございました。

日々、精進して参ります。