昨年の6月末、私はとあるヒーラーと出会った。
伊豆高原まで趣き、初回にして6時間という
長い長いカウンセリングとヒーリングを受けた。
2017年12月にフランスから日本へ引っ越し
明らかに自分のエネルギーが落ちたのを感じていた。
それでも、何とか、日本でも歌っていきたいと
がむしゃらになって、人間づきあいを始めた。
町内はもちろん、子供たちの幼稚園、小学校、
そして、音楽関係の人々ともなるべくかかわっていくように。
そうこうしている間に、私は明らかに体調を崩した。
他人には見えないレベルだが、
私は、のどに違和感があるのを、ずっと懸念していた。
そして、常に、咳をし声がかすれる、という症状に悩まされた。
そこからも、その体調不良を改善しようと
さまざまなセミナーに赴いた。
その場では少しばかりよくなることはあっても
決して長くは続かず、いつまでも不安のままであった。
そんな中、縁があって伊豆高原へと行った。
私は、私自身を見つめることにした。
すると、そこには、私でない私が
私として、私を支配していることに気付いた。
気付いた、と一言に言っても、
それはつい最近のことであり、
本来の私でない「私」に、
気付かずに長年悩まされていたことになる。
例えば、人の話を聞かない私を
私は本当に大嫌いだった。
人の話を聞きたいのに、聞けない、
すぐに自分の話題や価値観で
話題をさらってしまう自分に嫌悪しかなかった。
そんな自分を否定せず、肯定しろ、
そういわれても、出来ないほどに否定した。
私は、私を随分傷つけた。
けれど、ある日、それは本来の私でないと
気付くことができた。
きっかけは何だったのか忘れたが、
この思い込みと勘違いの激しい性格が
わたしが造り出した妄想の私であると
ふと気づき、人の話を聞くことに喜びを持つ、
本来の私が出現した。
出現とともに、狂った歯車がカチっと
はまりだしたのを感じた。
喉の違和感はとれ、実に充実した気持ちに満たされた。
それからというもの、この半年は
「妄想の私」を壊していく作業をした。
今もなお、現在進行形ではあるが
今こうして、ブログに書けるほどまでに
落ち着いてきた。
ここから、本当の私で勝負していく。
やっとスタートラインに立てたような気がする。