2014/11/27

語学への美意識

フランスオペラを歌っていると、
痛感することがあります。


それが、フランス語の発音の難しさです。


長年フランスに住んでいる日本人でさえ、
なかなか綺麗なフランス語の発音には及ばないと


そう、言われるほど、難しいのです。


しかし、歌を歌う以上、
フランス語で、劇が出来るほどの
発音力が必要になります。


更に、フランスだけにはとどまらず、

イタリア、ドイツ、チェコ
ロシア、スペイン、ポルトガル、英語、などなど

全ての言葉を使い分ける発音力を求められるのです。


今は、フランスに暮らしているということもあり
フランス語を徹底的に学んでいますが、


同時に、イタリアの明るい響き、
英語の柔らかい響き
ドイツ語の溌剌とした響き
も、オーディションでは必要です。


歌い分けることができるように
日々、鍛錬あるのみです。


何よりも要となるのは、
母音だと思います。















どの言語でも、母音を空気に乗せて
歌えることが大事です。


母音を制すること、
それが語学の私なりの美意識です。