2016/10/13

共鳴を生む「間」

美しさを生かすも殺すも



すべては「間」が鍵だ。



「間」は、美しき共鳴を起こす。



昨年の11月の私の誕生日を
きっかけに、ガトー作りに
はまっている夫と、


昨夜は、ふたつのガトーを
作るのに、私も参加した。



1年近く、ガトー作りを
しているだけあり、
手際よく、必要な動きを
効率よくこなしている
夫を横に、



アシスタントとして私は、
夫の指示待ちでその姿を
観察していた。



夫は、とても器用だ。



理解力も長けているし
手に入れた知識を実践するのも
本当に、見事だ。



ガトー作り初心者の私に、
どうのように説明すれば
私が一番良い仕事をするかを


瞬時に判断し、的確に伝えてくれる。



初心者の私は、与えられた仕事を
こなすと、次の指示を待つが、



夫のその姿に、無駄はなく、
彼の的確な指示により、
私もまた、無駄をせずに



いきいきとガトー作りに参加していた。




もちろん、出会ってもうすぐ7年という
歳月があり、彼が私の性格を把握している
というのも、ある。



けれど、その無駄のない
空間と時間は、非常に
心地いいものであった。



そして、有難いことに、
今共に仕事している仲間もまた、
まもなく出会って7年が経とうとしている。



彼らと仕事を続けている中で
彼らの「間」が非常に心地いい。



マエストロの「間」
演出家の「間」
スタッフの「間」
演奏家たちの「間」



各々が各々の、役割を
無駄なく思う存分発揮している。



私の「間」が生きるのは
彼らの存在無しには
絶対にあり得ないことである。



グラスを一人で掲げても
音は鳴らないが、

もう一つのグラスを掲げると
共鳴する。



相手の存在で、自分の存在を知る。








共鳴がすべてであり、




生かすも殺すも、
己の「間」がすべてだ。








Sayuri ARAIDA HP