息子二人を、Parisに住む両親へ預け
夫と共に、短いながらも、
ローラースケートで遊んだ。
今から5年前、長男を出産した後、
一度だけ、ローラースケートをしたが、
筋肉が落ちているのもあり、
バランスも取れずに、
ただ疲労するだけに終わり
5年間、しまってあった。
私の場合、一人目も二人目も、
切迫気味だったこともあり、
妊娠後期は、なるべく安静に、
と、一日3分の2は、ベッドに
いる生活をした。
それにより、筋肉が落ち、
次男を出産した後は、
コツコツと、その筋肉を
戻すことに集中していた。
そして、今になり、
ようやく、筋肉のどこが、
どう繋がることで、
美しい呼吸で、歌を歌うのか、
そういう感覚が見えてきた。
そして、身体と呼吸の
コネクトが感じられるようになった
今の感覚で、
ローラースケートをしたが、
自分でも驚いた。
何故なら、はっきりと、
骨盤底筋の力を感じたからだ。
それは、今から何年も前、
日本で、実家から駅まで
自転車をこいでは
使っていた筋肉である。
妊娠と出産という経過で、
久しく掴めなかった筋肉であり、
とても感動した瞬間だった。
そして、この骨盤底筋が
しっかりしていること。
これは、歌にとり
とても大きな支えとなる。
産後の3年半という歳月、
地道な努力が、
私にとり、花開いた瞬間。
何があっても、
諦めず続けること。
「筋肉の感覚を掴み
納得できる歌を歌いたい」
この一点に集中している。
緊張感を創り出し、
余計なものをそぎ落とし、
必要なものを極めていくこと。
それは、地味で目立たない
地道な努力という行動により
見える感覚である。
この凛としたエネルギーは
その行動による恩恵である。
日々、精進である。
Sayuri ARAIDA HP