2016/12/07

水曜日よ、いつもありがとう

有難くも、学びが多い、水曜日。
水曜日は、子供の習い事に付き合うので、
私は勝手に、『精神修行の曜日』と決めている。




習い事に付き合うことは、いいのだが、
そこは5歳と3歳の子供、様々なことが起きる。




まずは、こちらが想定した以外のことをしだす。




習い事は、時間厳守だ。
そういうところからも、しっかり社会性を
身に着けるべく、時間にはかなりうるさい。




そして、相手は子供なので、時間には余裕をみる。




出発の10分前から準備を始める、というのは
私の中では、当たり前のことだが、
今日は、この10分で、トイレ騒動となってしまった。




お食事中の方がいては申し訳ないので、
詳細は省くが、ズボンやパンツを全部取り替える
ということとなってしまったのだ。




そして、履いている靴がまた、ブーツで、
このチャックの開け閉めが大変な靴。




しかも、息子は、事態をまったく把握しておらず
下半身丸裸で、Vの字のご開脚で悦に入っている。




『早くしなさい!』という言葉をひたすら飲み込み、
カッと怒ることを抑え、『コーユーこともあるー』と
遠くを見つめて、息子の自発的な行動を待つ。




10分では終わらず、大幅に出発は遅れたが、
それ以降も、まぁまあぁ時間に余裕をもっているので、
そのままParisへと出かけ、習い事である日本語教室には間に合った。




さて、息子が日本語から出てくるころを見計らって、
迎えに行くと、息子が満面の笑みで、飛びついてくる。



私の頭の中は『家に戻って、次は次男!いざ!』状態だが、
息子は、マイペースに、隣接している公演を指さして
『滑り台一回してもいい??』と聞いてくる。




余裕は、あるのさ、余裕は。でも出来たら
そういうイレギュラーな要求はやめていただきたい。



と、脳内をよぎるも、『一回だけね』と、息子を
滑り台に行かせる。



そこで、滑るまで、ほんの20秒あればすむようなことを、
息子は、長い時間かけて、味わっており、なかなか滑ってこない。




『ほら、早くいくよ~』をひたすら飲み込んで、
『滑り台なのに、滑らないでどーするのー』と乾いた笑いで
また、遠くを見つめ、彼の自発的な行動を待つ。




満足したところで、次は、次男!次男!と、
メトロに乗り、電車に乗り継ぎ、家へと戻る。




束の間の休憩である。




そして、次男を、迎えに行く時間となり、
のんびり長男の出発準備をもっかいして、
次男の待つ幼稚園と迎えに行く。




次男も、また、満面の笑みで私に飛びついてくる。
そして、間髪入れずに、こう言う。



『僕、今日ダンスしたくないんだけど』



知ってる。知ってるよ、毎週言うもんね。



そこで私は、すかさずこう返す。
『毎回そう言うけど、ちゃんと行けて、楽しんでるよ、
先週楽しかったって言ってたの、忘れちゃったの?』




『でも、行きたくないんだよなぁ、僕』



のんびり長男は、しゃがんで、何かを見つめている。
たぶん、きれいな枯葉を探しているんだろう。



次男の習い事は、15分後には始まるし、
次男の歩くスピードでは、12,3分かかるところへ行かねばならぬ。



昨日、新しい手袋を買ったのを思い出し、それを利用。
『あ!素敵な手袋だね~それダンスの先生に見せようよ~』
私は、ドキドキしながら、彼の返事を待つ。




『うん!見せるぅ!!』




私は、心の中でガッツポーズをした。




そして、何とかダンスの時間に間に合い、
長男と、家に一回戻って、夕飯の支度をし、
すぐに、もう一度、ダンスの場所へ迎えに行く。




次男は満面の笑みで『ダンス、楽しかった!』と
言うのである。だったら毎回、すんなり行ってくれ~と思うも
『良かったね!来週も楽しいよ、きっと』と言う。



のんびり長男と、次男と手をつなぎ、家へと帰宅する。



お風呂だ、着替えだ、ご飯だ、歯磨きだと自発的行動を
見守りつつ、時々、手伝ってあげて、いざ、就寝となる。




どこかで、怒鳴ったら、私の負け。
イライラを抑えて、自発的行動まで待てたら勝ち。



そんなことを想いながら、過ごす、水曜日なのである。








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