2017/06/12

少しずつ、回り道をしながら

パリでの演奏会の依頼が来たのは
ニューヨーク公演のすぐ後。




あっという間にノルウェー公演も終わり、
有難いことに、毎日、歌っている。





ノルウェー公演は、
長い歴史をもつ、国際フェスティバルの
ごく僅かな隙間に、入れてもらったようだった。





世界的に有名であるピアニスト、
歌手がずらりと並ぶ中、
小さな団体が、一か所だけに、
組み込まれていた。





それが、La Passion de Simoneであった。





作曲家であるカイヤは、
2016年11月のメトロポリタン・デビューもあって、
かなり浸透しているが、




私の所属するLa Chambre aux echosは
もっぱら無名である。





フェスティバルのデイレクターにとって
大きな賭けとなるプログラムだったと、
噂で聞いた。





5月31日の本番では、
なんと、100人以上が
劇場に入れない、という
状況となったらしい。





興味をもってくださった方が、
劇場まで足を運んでくださった方が、
100人以上入れなかったと
その噂は、ディレクターにも
届いたらしい。





そして、劇場で時間を共にしてくださった
聴衆の方々は、拍手だけで足らず、
身体全体で、カーテンコールを繰り返してくれた。





美しい空間だった。









そして、冒頭の話、
6月の演奏会の話。






6月21日、24日と
パリ8区の市役所で、
フランス歌曲、
ドイツ歌曲、
オペラのアリア、

合計8曲歌う演奏会となりました。





サロネンという(詳しくはコチラの記事)
これまた現代の曲を演奏する予定でしたが、
色々、演出を加えたいということで、
もう少しお披露目は先になりました。





もちろん、天国と地獄の本番も迫っていて、
CD制作にも関わっている上、
大切なオーディションが二つばかり
その準備もあり(アリア4曲)、
全く、6月の慌ただしさは、
予想していなかった。





けれども、有難い。





心から感謝。






一年前と自分の心構えに変化があること。






ひとつの支え。






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