2015/07/10

本質で生きるということ

歌を歌うとき、身体はどのようにあるべきか?



それぞれの母音を創る口の形、舌の位置
それに伴う首の位置、肩の位置、背中の伸び


呼吸の際の、姿勢はどうなるのか?

肺はどこにあって、筋肉はどう連携しているのか?




これら、歌手と言うのは、本能的に理解している。


だから、『説明せよ』と問われると、
感覚的になる、『空気をまわすように』
『声を部屋の隅々まで届けて』とか。



しかし、中には、しっかりと説明できる人がいる。



私は、幸いにして、一番最初に師事した
方が、その知識を惜しみなく伝授してくださった。


そして今、また自分で資料をそろえ、
父の協力もありながら、もう一度勉強している。


すると気付く。


わかっていたようでわかっていなかったこと。
知らなかったこと、できていなかったこと。

それら、言葉になった瞬間に、
クリアになるということ。

的がぼやけて、何重にも見えた中心が、
一気にピントがシュっと合い、
はっきりと見えるようになる。


そこに矢をまっすぐ打てばいい。


まっすぐ打つ打ち方は、
身体に入っている。

中心を見据える目もある。


中心が、はっきり見えた時。


中心が、こんなにも
広く大らかに待ち構えているということにも
気付く。




はずさないわけがない、と。



これは、きっと私の本質である。


本質を磨くには、
遠回りに見えるようなことを
する必要がある。

結果がすぐ出ないような、
明確に形としてあらわれないような

地味なもののようにみえることを
する必要がある。


そこを通った後に見えるもの。


簡潔で、無駄のない
究極の輝きがあるのだ。


今日も、勉強です^^