それは、私が受けたかったオペラ・バスティーユ劇場の
2014年度研修生によるガラ・コンサートでした。
そこに、生粋のフランス人はおらず、
皆、外国人として、研修所に入り、
華々しいデビューを果たしました。
フランス人が皆無、あるいは少ないのは
パリの音楽院でも同じことです。
私が通う声楽科には、
外国人は8割を占めております。
私は、これこそ、素晴らしい
国境無き世界と思うと同時に、
いかなる環境であっても、
自分の意思で、道を開くことを
許されているということでもあると思います。
『外国人だからこそ』
『母親だからこそ』
『ハンデがあるからこそ』
諦めるのは、簡単です。
もう、いいです。と、
もう、やめます。と、
そう宣言すればいいだけのことです。
辞めないからこそ、
諦めないからこそ、
そこに、人々は、感動するのかもしれません。
誰にでも、チャンスはあるのです。
でも、自分自身が、それを
信じることが大前提です。
それに気付いたとき、
改めて、自覚を持って努力することから
すべては、動き出します。