2015/05/28

波動があがる時

腹筋が上下に千切れそうなそうな程に
背筋を伸ばし、
腕をぶらぶらと振らず、
デコルテを痛い程に開き
首の神経を自分でコントロールし



その一歩を踏み出して
メトロに乗った。




一瞬にして、注目をされ
私は張り詰めたエネルギーで
跳ね返し、静かな間ができた。




その心地よさ。




メトロから地上に出て
Parisの朝の青空を感じながら
サンラザールの大きな三角屋根が見渡せる
広場を渡り、


学校へ向かう。



その美しさ。



ここに生きるエネルギーを
歌にのせる。



その楽しさ。




歌のエネルギーは
日常の意識がそのまま出る。


ピンと張った
凛としたその繊細な
一本の糸に


触れてしまった私は



その緊張感の
心地よさと美しさと楽しさを
知ってしまい


もう、階段は降りない


先へのぼることしか考えない



今、武者震いと共に
歩き出すのです。