書き表せないほどの、
嬉しい日^^
友人が、CNSM de Paris(パリ国立高等音楽院)
の、最終試験を、
満場一致の審査員賞で卒業した。。。
満場一致の審査員賞というのは、
その年の、一人にしか与えられない
名誉ある、卒業試験合格の通知。
(年によっては与えられないこともある)
CNSMは、高等音楽院という名の通り
Paris最高峰の芸術院。
(音楽課とダンス課がある)
その最高の学校で、
最高の評価をもらった
友人。。。
彼女から、今日の試験時間を
聞いたとき、どんなに読み返しても
『14時10分からで、私は二番目』
と読んでいた。
ひとり、短くても20分だとして
14時半にはいよう、と
そのメールを何度も読んでは
時間を確認したのだ。
そして、今日、
しっかり14時半に始まった
彼女の演奏。
彼女の音の輝きが
ピアノから、
『大好き、大好きオペラが大好き』
(彼女は、ピアニスト)
という煌きが伝わった。
私には、彼女そのものとして
耳に入ってきた。
彼女そのものの、
音楽に対する姿勢や想いが
そのピアノという楽器を通して
何十倍にも聞こえた。
こんな演奏を一生に一度は聴いて
心を震わせてみたいものだと
それ程の輝きで、
彼女の演奏は
私にとって、今後
忘れられない音楽だった。
彼女の最高の演奏が終わって
楽屋口で待ちながら、
彼女のメールを読み直した。
『試験は14時からで二番目だから、私の出番は14時40分くらい。』
そう書いてあったことに
???
と思いながら、
楽屋口にいる彼女の
他の友人たちが
『14時40分って聞いてたから、その通り来たけど
予定より10分早くて、結局聞けなかったね、残念』
と、口々に言っている。
私は、もう一度読み直しても
『試験は14時10分からで
私は二番目』
とは、読めないほどに
正確に14時40分からと、
彼女は私に時間を伝えているメールが
ここにあるのにも関わらず・・・・
私は読み間違えて14時半にしっかりと
彼女の演奏をすべて聞けたというこの
偶然。
そして、その瞬間に、私は、
音楽の神様が
『彼女の演奏を聞きなさい』
と導いてくれたのだと直感し
全身に鳥肌が立った。
楽屋口で僅かに話すことしか出来なかったので、
そのことを、絶対彼女に伝えようと
SMSを書いたあと
この青空をあおぎ、
彼女から
『満場一致の最優秀賞で
審査員賞!』
と、SMSを受け取った。
鳥肌が立ち、私は
その場で涙を流した。
14時半に、導かれた
彼女の演奏は、
まぎれもなく、
彼女そのものでした。
素晴らしい演奏家と
一緒に過ごせたことを
誇りに思います。
そして、彼女に伝えたい。
あなたは、
ピアノを通じて
愛と光を届けるために
ここにいるのだと