Paul Verlaineの詩、
『Pantomime』(黙劇)に
ドビュッシーが作曲したのは
1882年4月のこと。
この歌曲を歌うにあたって、
今日のタイトルである
『Les enfants du Paradis』(1945)
(天井桟敷の人々)
という映画を見るべきだと教わり
さっそく、DVDを購入し拝見しました。
一言に、美しい映画です。
一部と二部に分かれている
長編ではありますが、
主役のピエロの一途な恋を軸に
劇中劇のピエロの舞台もまた、
面白く、あっという間に見終わってしまいました。
黙劇の主役、ピエロ。
ピエロは、純粋で
人々を喜ばせます。
私がピエロを好きなのは、
その純粋さが、役をどこまでも追及する
探究心となり、
人々を喜ばせるために、
身体をどこまでも鍛え上げるという
ストイックさが
自分と重なるからだと思います。
ピエロは、美しい。
美しいから、醜くなれるのです。
醜いから、純粋になる。
純粋だから、あどけない。
私は、ピエロのファンかもしれません。笑
そして、この映画の撮影時、
1945年のパリは、
今のパリのままなのもまた、
美しいひとつの理由です。
パリは、変わらないのですね。
パリは、パリで、
いつも、人々を恋に誘い
艶やかに人を美しく魅せます。
確かに、ドビュッシーの黙劇を
歌うならば、この映画を見ることは
おすすめです。
そうでなくても、名映画だと思います。
お時間ある方は、是非見てみてください。