ある歌を歌うときに、
演出家が、
『ROTHCOという絵みたいに
シンプルでいいんだ。
深みは、あとへ続く想像にまかせて。』
というようなことを
私に話したことがある。
私は、それから
ROTHCOのファンで、
携帯の待ち受け画面もROTHCO。
見える世界は、限られているけど
想像の世界は、果てしない。
聴こえる声、声に表現できる歌は
限られているけど、
そこへ向かう想像と創造の時間は
果てしなく、ゴールはない。
私は、果てしない世界に身を
置いているときが、一番好きだ。
その世界を、表現したいと思うとき、
声になる瞬間も好きだ。
そして、そういう世界に招待してくれる
歌に、すべての芸術に感謝しています。