2015/06/03

事実を見なさい

麻生地の優しい白のブラウスに
薄い黄色の上品なスカート
畳のにおいのする太陽の光り


シャンと背筋をのばして
正座して、しわしわの顔に
ほっぺだけはつるつるで

優しい瞳をキラキラさせて

うちわであおいでいた指は細く
その手で何度も
私の頭をなでてくれた。


私のひいおばあちゃんが、


メッセージをくれた。


『事実を見なさい』


あれこれ勘ぐらず
起きたことを見なさい



私にときどきメッセージをくれるのは、
ひいおばあちゃんだったんだと


今朝、優しい気持ちで目覚めた。



背筋をのばすよ、
どんな時も、目を開くよ。


ありがとう、ひいおばあちゃん。